【内容情報】(「BOOK」データベースより)
平成元年、週刊誌が坂本弁護士事件を報道して糾弾を開始しオウム真理教はにわかに注目を集める。その後オウムは一連の騒動を起こし、その間、幸福の科学も台頭、宗教は社会の重大な関心事となり、ついに平成7年、地下鉄サリン事件を迎える。一方、平成5年、万年野党だった公明党が連立政権に参加、11年以後、与党として君臨し、ついに日本は新宗教団体が政治権力を行使する国となった―。オウム、創価学会以外にもさまざまな新宗教やスピリチュアル・ブームに沸いた現代日本人の宗教観をあぶり出す。
【目次】(「BOOK」データベースより)
昭和63年(1988年)自粛騒動と時代の転換/平成元年(1989年)バブルの頂点とオウム真理教/平成2年(1990年)オウムの選挙と変わる創価学会/平成3年(1991年)幸福の科学の台頭と散骨の容認/平成4年(1992年)オウムのロシア進出と合同結婚式/平成5年(1993年)集団自殺とマインド・コントロール/平成6年(1994年)サイババ・ブームと政治問題化する創価学会/平成7年(1995年)地下鉄サリンと私へのバッシング/平成8年(1996年)麻原初公判と宗教法人法改正/平成9年(1997年)破防法の棄却と酒鬼薔薇事件〔ほか〕
【著者情報】(「BOOK」データベースより)
島田裕巳(シマダヒロミ)
1953年東京都生まれ。宗教学者、文筆家。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。放送教育開発センター助教授、日本女子大学教授、東京大学先端科学技術研究センター特任研究員を経て、同客員研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
【感想】つまらなくはないけれど、全体的にまとまっていないというか、ただ単にものごとを並べていただけという印象。
ただ、その分、読みやすさはあった。
地下鉄サリン事件に代表されるオウム真理教事件において、社会における宗教とくに新宗教に対する不信感・恐怖心がつのっていたような時代。
なのにもかかわらず、この新書の中ではオウム事件以降も、日本における宗教団体関連の事件というのは途切れていません。知ってのとおり、オウム事件のような大がかりなものはありませんが、占いがはやるなどして、精神面の弱さが見えているはずなのです。
そうじて、ばらばらのコラムを読むかのような本でした。
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